近年は、各大手ブランド会社が黒人モデルを起用する事が増えてきました。
私が外国人を抱えるモデル事務所を経営していて感じてたこと。ここ数年の間に、ファッションブランドのモデルの起用が大きく変わったように感じます。
そもそも、人種差別という社会的な問題が大きく取り上げられる近年まで、『マイノリティ(minority)』という言葉すら知らなかった人が多かったと思います。(私もその中の一人でもあった。。。💦)
マイノリティを直訳すると、少ないとか少数の性質という意味になるのですが、いわゆるLGBTやLGBTIはセクシャルマイノリティ(性的少数者)と呼ぶことがあります。いづれも大多数の人とは異なる性質を備えた人々という意味あいがあるようです。
そういう問題も含め、少しづつ社会でも人種差別やLGBTの差別が問題視されるようになった近年では、日本でも外国人モデルを数名起用する際には、必ず白人、黒人、アジア人などミックスして採用したいというブランドがここ2~3年で急激に多くなりました。
先日も、米国、英国、中近東などで放送される日本の観光映像を撮影するにあたり、沢山の人材を採用して頂いたのですが、そこではなんと!
白人、黒人、アジア人、中近東など多人種を意識し、更には、異性愛者、同性愛者までもを意識した映像を撮るとの事で、そういった人材も踏まえて採用の相談がありました。
弊社の場合、面接の際その人材が異性愛者なのか同性愛者なのかまでは確認していないので、実際のところ社内のモデルにどれくらいいるのかはわかりませんが、日本の映像もようやくそのようなところまでも意識してきたのだなと再認識した出来事です。
2020年10月現在、私が東京都内で見かけたバス停の大きなChloe(クロエ)の広告モデルも黒人でした。
Calvin Klein(カルバンクライン)も)Chanel(シャネル)もGucci(グッチ)もZARA(ザラ)も…
今では黒人を起用しない大手ブランドはないほどまでに。
差別問題が更に世界的に炎上したのは、2020年5月25日に、ミネソタ州ミネアポリスの路上で起きたあの出来事。
白人警察官が、黒人男性ジョージ・フロイド氏の首を膝で抑え続けて殺した事件。 あの動画は、世界中のみんなの目に焼き付いた映像でした。
あの出来事で、今まであまり関係ないと感じていた(私たち日本人も人種差別という言葉は、学校の道徳で何度か耳にした事もあっただろうけれど、身近に感じていた人はどれほどいただろうか?)人々にとっても、『人種差別』という問題を考えるようになった大きなきっかけだったと思います。
私は、外国人モデルを起用するモデル事務所の経営者として感じる事は、 黒人にしか出せない美しさがあります。 黒人にしか着こなせないものもあります。
多くのファッションブランドはそこに気づいています。
LGBTにしても、まだまだ日本ではどうどうと公表できなくて、肩身の狭い思いをしている人がどれだけいるだろうか…と想像します。
もっと人は自由でいいはず。
弊社シャノワールは、人種差別のない社会を作ります。